2022年01月09日 記事ID: 1471

1月9日

令和3年度八峰町成人式

午後1時30分から八峰町文化交流センター「ファガス」で開催されました。新型コロナウイルス感染症の影響により令和元年度以来の成人式となり、また例年の8月から1月に延期しての開催となりました。さらに、対象者に送付した案内状と一緒に新型コロナウイルスの抗原検査キット等を送付するとともに出席者をワクチンの2回接種者に制限するなど、感染防止対策を徹底しながら開催しました。

対象者63人の内30人が出席し、国歌斉唱、八森中学校恩師の笠原明子先生と峰浜中学校恩師の吉田祥子先生による点呼の後、私の式辞、川尻教育長の祝辞、新成人代表者への記念品贈呈、門脇町議会議長の来賓祝辞、新成人八森地区代表の工藤有騎さんと峰浜地区代表の高杉和泉さんの誓いの言葉と続き、式典終了後に中学校別に記念撮影を行いました。

私は次のような式辞を述べました。

「新成人の皆様は、既に社会人としてご活躍の方、あるいは進学されている方など様々であるかと思いますが、いずれの方々も本日からは成人としての「権利」を得た一方で、社会の一員としての「義務」という大きな責任を果たして行かなければなりません。いうなれば自分の行動の全てに責任を持つ必要があり、このことが大人としての第一歩になると考えます。

ここで皆様が生まれた平成12年4月2日から平成13年4月1日までを振り返ってみますと、20世紀最後の年としてミレニアム・イヤーと呼ばれ、様々な出来事に「ミレニアム」と名前がつくようになり、新たに21世紀が始まった年でもあります。また9月に開催された「シドニーオリンピック」では、日本選手団268人が参加し18個のメダルを獲得しました。特に、Qちゃんの愛称で親しまれる高橋尚子選手は、マラソン種目で女子陸上競技として初めての金メダルを獲得し、国民栄誉賞も受賞されました。

オリンピックと言えば、昨年7月と8月に開催された「東京2020オリンピック・パラリンピック」が皆さんの記憶に残っていることと思います。現在も世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルス感染症の影響により、一年延期という形で開催されました。関係者のみならずアスリートも大変な苦労を強いられた大会であり、このコロナ禍の困難をどのように乗り越え、何を残したかということが、大会のレガシーとして次の世代に受け継がれていくことと思います。「オリンピックは参加することに意義がある」と唱え、近代オリンピックの基礎を築いたクーベルタンは「人生において大事なことは勝利したかどうかではなく、いかによく戦ったかである」と続けています。

皆さんはこれから「ウイズコロナ」や「アフターコロナ」など社会が大きく変化する中で、「山あり谷あり」の長い人生を自分の力で切り拓いていかなければなりません。多くの困難に直面することと思いますが、ご縁があって奇跡的な偶然から出会い知り合うことができたクラスや部活動の仲間たちとの絆を大切にしながら、素晴らしい人生航路を歩んで行かれることを願っております。

さらに今日の日を皆様以上に喜んでいる方々がいるということも忘れてはなりません。それは皆様のご両親やご家族であります。皆様の誕生を誰よりも喜び、これまでの20年間、愛情込めて育て、苦しいときも悲しいときも皆様を支え誰よりも皆様の味方であった方々であります。新成人の皆様には、大人の仲間入りをした今日という日を契機に、これまで支えてくれた方々、特にご両親に、ぜひ感謝の気持ちを伝えていただきますようお願いいたします。

また八峰町は、今年の3月27日で合併満16年を迎えます。町の背後にそびえる世界自然遺産白神山地や日本ジオパークや海などを前面に出しながら、基幹産業である農林漁業を中心とした産業振興や観光振興に取り組み、元気な八峰町、将来的にも夢と希望がある八峰町づくりに取り組んでまいりました。

農業面では、現在米に次ぐ主力作物となっている「菌床シイタケ栽培」に力を注ぎ販売額10億円産地の実現を目指しています。また、八峰町のカミツレ畑で撮影された龍角散様のコマーシャルにより生薬の町というイメージが高まり、生薬栽培の拡大はもとより、生薬を使った薬膳料理や地ビール、おかゆやお茶やなども開発されています。さらに、菌床シイタケやネギなどの栽培に取り組む若手農業経営者も増えてきており、今後に期待しているところです。

漁業面では、秋田県の魚でもある「ハタハタ」の今シーズンの水揚げ額がまずますの結果となりホッとしているところですが、これからは年間を通して安定的な収益が得られるつくり育てる漁業にも力を入れていくこととし、今年度から、秋田県や深浦町の企業等の指導を受けながら、若手漁業者が取り組むサーモンやギバサ等の増養殖事業に取り組んでいます。

観光面では、世界自然遺産白神山地の雄大なブナ林を一望できる標高1086メートルの「二ツ森」や、樹齢300年以上のブナやミズナラの巨木を里山で見ることができる「留山」を始め、海開きとともに多くの観光客で賑わう岩館・滝ノ間海岸やポンポコ山公園などの優れた自然環境に加え、男衆がみこしを担いだまま滝壺に入る全国的にも珍しい白瀑神社の「みこしの滝浴び」や海に浮かぶ雄島から打ち上げる雄島花火大会、今や八峰町のメインイベントとして知られている「あわびの里づくり祭り」や「はっぽうんめものまつり」、見る者を圧倒する石川の駒踊りなど八峰町自慢の祭りやイベントもたくさんあります。

一方、八峰町では、かつて「金の卵」といわれた若者を中心とした人口減少が60年以上もの長きにわたって続いてきた結果、若い大人の方々が大変少ない社会になっています。このことがまた極端な少子化という社会現象につながり、ここ5カ年の平均で、八森地域と峰浜地域とを併せて一年間に生まれる子供の数が22人という状況になっています。皆さんが生まれた時代の約三分の一になっており、このままの状況が続いていけば、私たちが暮らしている地域社会や基幹産業である農林漁業が立ちゆかなくなってしまう懸念があります。

申すまでもなく、これからの八峰町を担っていくのは皆様をはじめとした若い世代の方々であります。これまでの良き思い出を心の糧とし、また新たな出会いも大切にし、またコツコツと努力を積み重ねながら、今よりも一回りも二回りも成長していただくことを期待しています。 

本日の成人式は、昨年の6月に新成人6名による実行委員会を組織して準備を進めていただきました。コロナ禍による大変難しい判断を経て今日のこの日を迎えました。今日までのご尽力に対し深く感謝を申し上ます。」

写真:成人式の様子
写真:成人式集合写真
写真:成人式集合写真2

1月8日

能代青年会議所・シニアクラブ2022年度合同新年祝賀会

午後6時30分から能代市の「プラザ都」で開催されました。最初に2022年度の佐藤裕行理事長と青年会議所OBの会であるシニアクラブの安岡明雄会長が主催者のあいさつをし、その後、齊藤能代市長、私、広幡能代商工会議所会頭、金田勝年衆議院議員、緑川貴士衆議院議員の順に祝辞を述べ、日本青年会議所東北地区秋田ブロック協議会の貝森大樹会長の音頭で乾杯し祝宴に入りました。全国的な組織であり、また県内の他のブロックの青年会議所の役員も多数出席しており、会員同士の絆の強さを感じました。

また、地元の首長が国会議員よりも前にあいさつするという伝統にビックリしましたが、私は次のような祝辞を述べました。

「今年は「十干(じっかん)十二支」で「壬(みずのえ)寅(とら)の年」であります。この「壬(みずのえ)寅(とら)の年」というのは「冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力にあふれ華々しく生まれる」ということを意味すると言われています。このことを私たちの能代山本に当てはめてみますと、能代山本は今、これまでの2倍以上のスピードで進んでいく人口減少や、誰も経験したことがない極端な高齢化や極端な少子化など厳しい状況に直面しておりますが、その一方で、「壬(みずのえ)寅(とら)の年」が意味する「華々しい春の芽吹き」といえるような様々な取り組みが目に見えるカタチで動き始めているように思えます。

産業や物流や人流などの基盤となる「日沿道」が「二ツ井今泉道路」などの整備が着実に進められ全線開通の見通しがついてきたこと、賛成や反対の議論はありますが、我が国初めての能代港への洋上風力発電事業の工事が進められていること、「能代市・三種町・男鹿市沖」と「八峰町・能代市沖」に再エネ海域利用法に基づく洋上風力発電の「促進区域」が指定されたこと、一般海域における洋上風力発電の拠点化に向け能代港の整備が進められていること、さらには、国内製材最大手の「中国木材」の能代工業団地への進出が決定したことなどであります。

これらが新たな時代に花開くための胎動となって、将来的な能代山本の繁栄につながっていければと期待しているところであります。そのためには本日ご臨席の皆様のような各界各層のオピニオンリーダーお一人おひとりが「我が事まるごと」の精神で、どのようにすれば能代山本の繁栄に結びつけることができるのか、あるいはどのようにすれば共存共栄を図れるかなどについて協議し、地域に対する愛郷心と情熱とアイディアをもってチャレンジしてことが大切であると考えますのでよろしくお願い申し上げます。」

1月6日

交通指導隊出隊式

今年の交通指導隊出隊式は、午前10時から役場大会議室で行い、田村清一副隊長による人員報告、私の訓示、門脇町議会議長の来賓祝辞、佐々木敦隊長からの答辞と続きました。その後会場を白瀑神社に移し、交通指導車やパトロールカー、パトカーなどのお祓いも含めて交通安全祈願の神事を行いました。

私は次のような訓示を行いました。

「昨年の全国の交通事故死者数は、昨年11月末現在において2352人と統計を取り始めてから最も少なかった昨年よりも189人減少し、秋田県においても、交通事故死者数が26人と昨年よりも6人少なくなっています。しかしながら、交通事故死者数に占める高齢者の割合が依然として高止まりしており、高齢化率が高い本県にあっては、その対策が強く求められております。

一方、秋田県が発表した「飲酒運転等居住地別実態調査」によると、昨年11月末現在で酒気帯び運転が2件と昨年と同じでしたが、八峰町民による交通死亡事故が発生しなかったことから、県内25市町村中、昨年の23位から11位と順位があがっております。ただ、昨年2月に、石川地区において、他市町村の方が運転する車による死亡事故が発生しており、また酒気帯び運転がゼロではありませんので、引き続き、家庭や職場、学校や地域における交通安全活動を幅広く展開し、交通安全思想の普及や啓発、交通事故防止に努めていく必要があります。

特に、「秋田の道路は歩行者ファースト」という意識を醸成し、「子どもと高齢者の交通事故防止」を運動の基本に据えながら、「冬道の安全運転の励行」「飲酒運転等の危険運転の防止」「後部座席を含めた全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」を運動の重点とし、関係機関や関係団体とも連携しながら、町を挙げて交通安全運動に取り組み、飲酒運転や酒気帯び運転はもとより交通事故がない安全で安心できる八峰町を目指したいと考えております。 

とりわけ交通指導隊員の皆様には、その先頭に立って活動されますよう大いに期待しているところでありますので、今年も引き続きよろしくお願い申し上げます。」

写真:交通指導隊出隊式の様子

1月6日

(有)峰浜培養仕事始め式

午前7時50分から会社内で、令和4年仕事始め式を行い、私は次のようなあいさつをしました。

「皆さんには正月休み中にもかかわらず、また数年に一度の寒波による猛吹雪の中、交代、交代で勤務をしていただき誠にありがとうございました。生き物を育てている職業なのでカレンダーどおりにはならず、ご難儀をおかけしますが今後ともよろしくお願いいたします。

さて、昨年を振り返りますと、新年早々の新型コロナウイルス感染症の第3波を始め、6月頃から始まった第5波がお盆すぎに全国における感染者数が2万5千9百人とピークを迎え、その後減少に転じ、10月以降ようやく落ち着きを見せてきていたところ、最近では新しい変異株のオミクロン株による新規感染者が国内でも確認され第6波の襲来が懸念されるなど、まさに新型コロナウイルスへの対応に追われた一年だったと思います。

幸い、峰浜培養では一人の感染者もなく、能代山本でも昨年の10月5日以降約3ヶ月感染者が出ておらず、全国で一番感染拡大が落ち着いている秋田県の中でもピカイチに落ち着いているところだと思っています。

しかしながら、オミクロン株の市中感染や相当数の年末年始のヒトの流れなどにより、今年に入ってから全国における感染者数が急激に増加してきており、八峰町といえども何がおこっても不思議でない状況になっていますので、皆さんには、今一度原点に返って、マスク着用や三密回避など、基本的な感染防止対策に取り組んでいただきますようよろしくお願いいたします。

今年度の上期における決算状況については、春先の新型コロナウイルス感染症の影響による菌床シイタケの単価が下がって厳しい経営環境に直面したシイタケ農家を支援するためホダ木単価を2円引き下げた影響はありましたものの、松森常務を始め皆さんの頑張りによりまして、おおむね順調に推移しているところであり、深く感謝を申し上げる次第であります。今後については、原油価格の高騰による電気料金の値上げ、冬場になって上がるはずの単価の伸び悩み、シイタケのもぎ手の高齢化や確保不足など、心配しなければならないことも多く出てきています。こうした状況の中で、私たち峰浜培養は、町の第三セクターの指定管理者として、菌床シイタケを栽培するシイタケ農家のすそ野を広げ、シイタケ農家とともに繁栄していかなければなりませんので、引き続きよろしくお願い申し上げます。 

いずれにいたしましても全ての基本は健康であります。お互いに新型コロナウイルスはもちろんですが、心と体の健康づくりにも留意しながら菌床シイタケ10億円産地の実現に向けて、明るく楽しく元気よく頑張りましょう。」 

1月5日

令和4年消防出初式

昨年は新型コロナウイルス感染症の影響により中止でしたので2年ぶりの開催となりました。猛吹雪の大変寒い中、午前9時30分から沢目駅前の旧木藤精肉店前で消防団による分列行進を行いました。オミクロン株の国内感染が確認されたこともあり規模を大幅に縮小し、各分団の正副分団長と被表彰者のみの参加としましたが、第1分団から第15分団の団員とポンプ車や積載車による、気合いの入ったきびきびとした分列行進でした。

10時30分からは「峰栄館」で式典を行いました。式典は、参加者による国歌斉唱(口パク)、殉職消防関係者に対する黙祷、私の式辞、笹村消防団長と渡辺八峰消防署長の訓示、長年にわたり消防・防災活動に功績があった消防団員への秋田県知事表彰、秋田県消防協会長表彰、秋田県消防協会能代市山本郡支部長表彰、八峰町長表彰と続きました。その後、秋田県知事代理の栗田山本地域振興局長、門脇八峰町議会議長の祝辞をいただき、受賞者を代表した白鳥春樹第6分団班長の謝辞、出席者による秋田県消防の歌斉唱(口パク)と続き、最後に皆川八峰町議会副議長の万歳三唱で式典を終了しました。

私は次のような式辞を述べました。

「昨年を振り返りますと、4月1日に本多健(たてる)団長からバトンを引き継いだ菊地直人新団長が7月11日にご逝去されるという大変悲しい出来事がありました。あの響き渡るような気合いが入った号令で、町民の皆様の生命と財産を守るため、当分の間は、強力なリーダーシップを発揮して頑張っていただけるものと思っていた矢先のことでしたので、消防関係者一同が深い悲しみに包まれました。謹んでお悔やみ申し上げますとともに心よりご冥福をお祈り申し上げます。

また、4月24日には山菜採りに来た秋田市の男性が遭難し、消防団等関係機関のご協力の下、三日間、全力で捜索したものの発見に至らず、その後、親族や知人等で捜索を続けていた5月11日に遺体で発見されるという大変残念な結果となってしまいました。亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様に対し謹んで心からのお悔やみを申し上げる次第であります。そして7月3日には小手萩地区で林野火災が一件発生いたしました。

一方、全国に目を向けると、7月には静岡県や神奈川県を中心に大雨が降り、静岡県熱海市で大規模な土石流災害が発生し22名もの尊い命が奪われ、また8月には、九州、北陸、中国地方を始め各地で集中豪雨が発生し、特に九州地方を中心に大きな爪痕を残しています。近年の大雨特別警報や土砂災害警戒情報においては、「数十年に一度」とか、「過去に経験したことがない」というような言葉が常態的に使用され、毎年のように各地で大規模な自然災害が発生しています。こうした状況の中で私ども自治体には、災害時における迅速な情報収集や状況の把握はもとより、空振りを恐れない避難指示の発令などが求められており、さらに有事の際の避難所については、新型コロナウイルス感染症も含めた体制整備が重要であると認識しております。

また、ひとたび大災害が発生した際の対応や被害の拡大を最小限にするには、行政機関による「公助」だけでは限界があり、自らの身は自らで守るという「自助」とともに、普段から顔を合わせている地域や近隣の人々が互いに協力し合い防災活動に積極的に取り組む「共助」が重要であり、「自助」「公助」「共助」が有機的につながることが大切であると考えます。本町における自主防災組織は、39自治会・町内会のうちわずか6自治会のみであり、組織率が依然として低迷しておりますので、今後、町民の皆様の更なる防災意識の高揚と組織率の向上を図ってまいりたいと考えています。

今年は、あの甚大な被害をもたらした「東日本大震災」から11年が経過しようとしています。戦後最大の自然災害と言われ、いまだに被災地では帰宅が許されていない地域や生活インフラが追いついていない地域があります。震災の記憶や教訓を風化させないためにも、防災訓練や様々な災害を想定した訓練を繰り返し行うことが、災害時に迅速かつ的確に対応できる術が身につく最も重要な方法であると考えます。町といたしましても、昨年度に「防災ハザードマップ」を作成し、町民の皆様に津波や土砂災害等の危険箇所を広く知っていただくとともに、今後とも、町民の皆様をはじめ、関係機関と連携しながら各種訓練をより一層充実させて実施していく所存ですので、引き続き皆様からの変わらぬご理解とご協力をお願い申し上げます。」

写真:積雪の中分列行進
写真:消防出初式の様子

1月4日

仕事始め式

6日間の正月休みが終了し今日が令和4年のスタート。午前8時30分から大会議室で実施。新型コロナウイルス感染症の影響から、昨年に引き続きいつもの町民歌斉唱を省略したほか、管理職だけに集まってもらい職員へはあいさつ内容をメールで伝達。私は次のようなあいさつをしました。

「これから令和4年度の予算編成が始まります。4月に町長選挙がありますので骨格予算を編成しますが、予算査定では例年と同様、政策的経費や新規事業についても行うこととしています。基本的には「結婚、出産から育児までの若者支援」「自分のふるさとに自信と誇りを持った子どもたちの育成」「農林漁業の持続的な発展」「健康寿命の延伸と元気な高齢者や女性が活躍できる環境づくり」「高齢になっても、障がいがあっても、認知症になっても、住み慣れたところで安心して誇りを持って暮らせる地域づくり」を5つの重点とし、引き続き、「若い大人を増やす」「子育て世帯を応援する」「農林漁業の担い手を確保・育成する」という三つの視点を意識しながら、「第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略」や「八峰町第二次総合振興計画後期基本計画」の実現を目指してまいりたいと考えています。

具体的には、子育て世帯の経済的負担の軽減やコミュニティ・スクール事業の推進、住宅新築・リフォーム支援や将来的に危険になる空き家やブロック塀などの除却支援、町内巡回バスの本格運行や岩館地区防災コミュニティ・センターの建設、若手漁業者が取り組むギバサやサーモン等のつくり育てる漁業の推進や菌床シイタケ10億円産地の実現、親亡き後でも障がい者が安心して生活できる地域拠点づくりや健康教室・介護予防教室の積極的な開催、通所型サービスB事業の全町的な展開やスクールバス事業の経済面での効率化、道の駅「はちもり」の御所の台エリアへの移転などを考えているところです。

加えて、デルタ株よりも感染力が強い新しい変異株「オミクロン株」への対応も見据えた新型コロナウイルスワクチンの三回目の接種と臨機応変な経済支援対策も求められますので、皆さんにとりましては年明け早々から大変忙しい毎日になるかと思いますがよろしくお願いいたします。

一方、八峰町の歳入の約半分を占める普通交付税が、合併算定替えの段階的縮減が終了し令和3年度から一本算定となっていることや、これまでの2倍のスピードで進む人口減少により大きく減少していくほか、歳出においても、菌床シイタケ栽培研修施設で借り入れた地方債の元金償還が始まることにより公債費が増加に転ずるほか、会計年度任用職員制度の導入による人件費の増加や能代山本広域市町村圏組合で進めている一般廃棄物処理施設で生じる大きな負担金もあります。さらに、当初予算を編成する際に、毎年度、多額の財政調整基金を取り崩しながらやりくりしている現状にありますので、非常に厳しい財政運営になっていると認識しなければなりません。

引き続き、これまで以上に事務事業の取捨選択を進め、限られた財源の中、最小の予算で最大の効果をあげられるよう、私を始め、職員一人ひとりが創意工夫を重ねながら、またこれまでの経験などを活かしながら、元気な八峰町、将来的にも夢と希望がある八峰町を実現したいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。いずれにいたしましても全ての基本は健康であります。お互いに、「マスク着用」や「三密回避」など新型コロナウイルス感染症の基本的な感染予防対策を徹底するとともに、心と体の健康づくりにも留意しながら、今年一年、町民の皆様に満足していただけるよう、明るく楽しく元気よく頑張りましょう。」

引き続いて開催した課長会議では、今年も「組織としての一番の危機管理は不祥事を起こさないこと」を共有するとともに、引き続き自分の部下のメンタルヘルスに気をつけること、大きな声でのあいさつ、風通しの良い職場づくり、タイムリーな報告・連絡・相談、現場主義などについてお願いいたしました。

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