2021年12月28日 記事ID: 880

12月28日

令和3年仕事納め式

令和3年の仕事納め式は午後4時から大会議室で行いました。今年も新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から管理職だけに集まってもらい、あいさつの内容は職員にメールで伝達することとしました。

私は次のようなあいさつをしました。

「今年も早いもので仕事納め式の日を迎えました。まずは皆さん、今年一年大変お疲れ様でございました。皆さんの今年一年の頑張りとご労苦に心から感謝と御礼を申し上げます。
振り返ってみますと、まさに新型コロナウイルス感染症への対応に追われた一年であったように思います。現在のような医学や文明が進化している社会で、2年近く経ってもまだ収束させることができないとは思ってもみませんでした。世界の感染者数は2億8千万人以上、死者数が540万人以上、かつ、オミクロン株の出現もあって、世界では今も急速に感染者が拡大中であり、人類と新型コロナウイルスとの闘いはまだまだ続くものと覚悟する必要があります。
我が国では、世界とは違って、お盆過ぎの2万5千9百人をピークに、急速に感染者数が減少し、現在では、先週あたりから少し増えているように見えますが、空港検疫での陽性者数を除けば一日平均約220人であり、落ち着いているように思います。能代山本におきましては、10月5日から3か月近く感染者が出ておらず、全国的に感染拡大が落ち着いている秋田県の中でもピカイチに落ち着いているところだと思っています。ただ、大都市圏域でオミクロン株の市中感染が見られていますし、今回は県境をまたぐ移動の自粛要請が出されておらず、年末年始のヒトの流れが相当あると思いますので、八峰町においても、何が起こっても不思議でない状況になっていると考えています。皆さんには、今一度原点に返って、「マスク着用」「三密回避」など、基本的な感染防止対策に取り組んでいただきますようよろしくお願いいたします。
また、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた方々への経済対策等にも大変難儀した一年であったと思います。兼務対応となった新型コロナウイルス総合対策室の皆さんを始め、関係された皆さんに重ねて感謝と御礼を申し上げます。さらに、新型コロナウイルスのワクチン接種について、福祉保健課やワクチン接種対策室が中心となって全庁体制での応援に加え、役場保健師のOB、山本地域振興局やしらかみ看護学院の看護学生の協力など大変良いチームワークで対応できたことと、様々な困難もありましたが2回のワクチン接種をスムースに終わらせることができたことは見事であったと大いに評価いたします。
一方、新年早々の大規模停電への対応を始め、4月に三十釜地域で発生した山菜採り遭難事故なども思い出されます。厳寒期の停電が長く続けばボイラーの凍結等がおこることなどの厳しさを学びましたし、山菜採り遭難では3日間での捜索活動では発見できず、その後の親族や知人による捜索活動で亡くなった状態で発見されるという残念な結果になりました。担当する防災まちづくり室や総務課の職員を始め、第一次動員職員の課所長には、真夜中の対策本部の立ち上げや、夜遅くまで残っていただいたり、また朝早くから出勤していただいたり、また時には徹夜で警戒に当たっていただいたり、今年もまた本当に頑張っていただきました。さらに、防災ハザードマップを活用した防災教室等が開催され、住民の皆様の防災への関心や意識が高まった一年であったと思います。改めて心から感謝と御礼を申し上げます。
また、4月1日に八峰町消防団長の辞令を交付し、山菜採り遭難事故でも陣頭指揮をとっていた菊地直人さんが、62歳という若さで帰らぬ人となるという「まさか」という出来事もありました。心からご冥福をお祈り申し上げます。
何度も申し上げますが、我々行政はいかなる状況にあっても住民の生命と財産を守っていくことが第一であり、また何が起こるかわからない時代を迎えておりますので、これからも緊張感を持って早め早めの対応が必要と考えますのでよろしくお願いいたします。また皆さんには、総務から教育までのすべての分野における行政の推進や町議会への対応を始め、地域住民からの要望や苦情などにおいても大変頑張っていただきました。さらに、組織としての一番の危機管理である「不祥事」がなかったのも何よりのことと思っております。ありがとうございました。
私は、年度始めのあいさつの中で、仕事を進めるに当たっての心構えについていくつかお願いをいたしました。「大きな声でのあいさつ」と「現場主義」についてはおおむね良かったと感じましたので、引き続きこの調子でお願いをいたします。ただ、上司と部下との良好なコミュニケーションがベースとなる「風通しが良い職場づくり」と組織の総合力をアップするタイムリーな「報告、連絡、相談」、タイムリーな「ほうれんそう」については、まだまだのところがあると感じました。より一層頑張っていただきますようお願いをいたします。
今回の正月休みは6日間であり、明日から正月休みに入ることになりますが、十分に来年への英気を養っていただきますとともに、正月をはさんでおりますのでお酒を飲む機会が多いかと思います。飲酒運転や酒気帯び運転は、まさに自分の一生を台無しにしてしまうことになりますので、絶対にしないよう十二分に気をつけていただくことを特にお願いいたします。
終わりに、来年こそは新型コロナウイルス感染症の治療薬等の開発が進みいつもと変わらない日常ができるだけ早く戻りますとともに、皆様がご家族とともに健康で輝かしい令和4年をお迎えになりますようご祈念申し上げ仕事納め式に当たってのあいさつといたします。今年一年、本当にご苦労様でした。」

12月27日

八峰町サーモン養殖試験 網入れ式

午前10時から、佐竹秋田県知事をお迎えし、岩館漁港の秋田県漁協岩館地区荷捌き所内で、式典と網入れ式を行いました。

はじめに秋田県漁協北部支所の門脇支所長が式典の概要を説明した後、サーモン養殖試験の実施主体となる八峰町の若手漁業者等でつくる八水(株)の菊地陽一社長があいさつし、続いて、佐竹秋田県知事、私、門脇町議会議長、今回のサーモン養殖試験に技術的なアドバイスをいただくこととしている日本サーモンファームの現地責任者である(株)ホリエイの堀内精二社長、秋田県漁協加賀谷代表理事組合長、秋田県商工会連合会及び白神八峰商工会大森会長、この取り組みを販売面からサポートしてくれるイオン東北(株)の辻雅信社長の順に祝辞を述べ、この8人でサーモン養殖試験のスタートをお祝いするテープカットを行いました。続いての網入れ式は、この日が悪天候だったことからサーモンを入れた水槽に幕をかけ、その幕を引っ張ってサーモンをお披露目するという形で実施しました。

会場が狭かったので、「三密回避」の観点から限られた人数による小規模なセレモニーを想定していましたが、テレビや新聞等のマスコミ関係者が多数来場し、県内初の民間によるサーモン養殖に対する反響の大きさを実感しました。

私は次のようなあいさつをいたしました。

「本日ここに、佐竹秋田県知事のご臨席のもと、八峰町岩館漁港におけるサーモン養殖のスタートとなる「網入れ式」を開催できますことを心から嬉しく思いますし、また心からお祝いを申し上げます。
私は町長に就任してから、地域の資源をフル活用し、元気な八峰町、将来的にも夢と希望がある八峰町を目指してまいりました。今日はその漁業版がスタートする記念すべき日であると認識しています。県境を越えた隣町の深浦町で年間1000トン以上のサーモンを生産し大成功している日本サーモンファーム様のお話を伺い、また養殖に対して全面的な技術アドバイスをいただけるようになった時、私も若手漁業者も、漁業関係者も役場も、将来に対する夢と希望が見えました。10年後、20年後においても、漁業が持続的に発展し、漁村が活性化していくという夢と希望であります。
夢は、自分たちの想像力と技術面からの裏付けにより大きく膨らみます。私は今、これから始まるという段階なのに、すでに、県境を挟んだ深浦町と八峰町とが、サーモン養殖の一大拠点となるようなイメージを抱いています。本日の網入れ式に参加されたすべての皆様とともに、私たちの夢が「正夢」となれるよう頑張りますのでよろしくお願い申し上げます。年が明けた6月頃に、まるまると太ったサーモンを出荷できますことを心からご祈念申し上げます。」

写真:サーモン養殖試験網入れ式1
写真:サーモン養殖試験網入れ式2

12月25日

「さくら園」利用者忘年会

正午からあきた白神温泉ホテルで開催されました。

「さくら園」の利用者(約25人)と保護者の皆様と施設関係者など約50人の盛大な忘年会でした。今日は12月25日でクリスマス。雪は降ったものの吹雪混じりの雪でホワイトすぎるクリスマスでしたが、忘年会の会場は利用者の皆様の元気と熱気で燃えていました。

司会進行を始め、はじまりのあいさつ、乾杯の音頭、会食後のアトラクション、おわりのあいさつまで、すべて利用者の方々が中心になって行っていました。特にアトラクションでは、利用者の皆さんがグループに分かれて、それぞれが工夫を凝らした派手な衣装に身をまといながらの元気いっぱいの踊りなど見事なパフォーマンスを見せていただき、純な気持ちで胸が満たされました。

私は、利用者さん代表による「はじまりのあいさつ」の後に、次のようなあいさつをしました。

「今年も後残すところ一週間となりました。振り返ってみますと、まさに新型コロナウイルスへの対応に追われた一年だったと思います。今まではやられっぱなしのところもありましたが、今年になってから、私たちの八峰町でもワクチン接種が始まり、皆さんも含めて2回のワクチン接種が終わっています。
お盆過ぎに、全国における感染者数が1日2万5千人以上となった時には、この先どうなってしまうのかと大変心配しましたが、ワクチン接種がよく効いて、先週から少し増えていますが現在は200人前後となっています。能代山本では10月5日以来、2ヶ月以上も感染者が出ておりません。オミクロン株という心配もありますが、このまま、いつもの日常が戻ることを願っているところであります。
さて、皆様方はこれからも、地域住民の方々にノーマライゼーションの精神がなかなか進んでいかないという状況の中で、また親御さんや本人の高齢化が進んでいく中で、未来を切りひらいていかなければなりません。必要な福祉サービスを受けながら住み慣れたところで安心して誇りをもって暮らせるようにしていく必要がありますので、これまで以上に、困った時や悩んだ時に、お互いに助け合いお互いに励まし合える仲間が大切になっていくものと思います。「さくら園」では、今日の利用者忘年会はもとより、毎月、運動会や夏祭りや日帰り旅行などの様々な活動に取り組んでおり、今後とも大いに親睦、交流を深めていっていただければと期待するところです。
町としても、皆様方の将来的な不安や心配がなくなるような仕組みづくりや、皆さんが元気に活動できますよう支援してまいりますので、よろしくお願いいたします。」

12月24日

第2次八峰町食育推進計画「第2次八峰みんなの食育プラン」第1回中間評価会議

午前10時から八森保健センターで開催されました。

私から14人の委員の内、出席された委員の皆様に委嘱状を交付した後、八森ハタハタに代表される魚介類や海藻等の海の幸を始め、アユ、ヤマメ、イワナなどの川の幸、山菜等の山の幸、おいしく安全な農産物など、八峰町の豊かな食を通して心身の健康と豊かな人間性を育むことを目的に策定された「第2次八峰みんなの食育プラン」で示された様々な目標値について、その中間結果の数値をお示しし、より一層効果的な取り組みにつなげるための意見交換をしていただきました。

私は会議の冒頭で次のようなあいさつをしました。

「先ほど委嘱状を交付いたしましたが、この度は委員を快くお引き受けいただきまして誠にありがとうございました。
一昨日、秋田市において、門田隆将さんというノンフィクション作家の新型コロナウイルスに関する講演を聞いてきました。
今年の6月頃から全国における新型コロナウイルスへの感染者数が増え続け、いわゆる第5波が始まりましたが、8月のお盆過ぎに一日の感染者数が2万5千人以上になった際には、本当にどうなってしまうんだろうかと恐怖感すら感じました。皆さんも同じように思ったのではないでしょうか。その後、劇的に減少し、11月の中旬からは、全国の感染者数が100人を切る日も見られるほどになりました。なぜこれほどまでに劇的に減少したのかについてはよくわからず、秋田県出身の菅前総理大臣が、総理総裁の座を投げ打ってまで進めてきたワクチン接種のお陰だと思っておりましたが、門田隆将さんのお話しを聞いて納得することができました。
新型コロナウイルス感染症は、診療所における初期診療が非常に重要であり、また厚生労働省には認められていませんが初期診療に使う新型コロナウイルスによく効く薬もあって、これらを武器に日本医師会が動いてくれたからということでありました。先週あたりから全国の感染者数が増えているように見えますが、デルタ株については落ち着いていきますし、現在、さかんに報道されているオミクロン株については、変異を繰り返すうちに毒性が大変弱くなっているので、そんなに心配する必要はないということでありました。
私としては、私自身がファンで信頼している先生でしたので、少し安心できる気持ちになりましたが、町長としては、これまでどおりマスク着用、三密回避などの感染防止対策を徹底することを基本とし、また門田隆将さんのお話しも念頭に置きながら今後の推移を見守りたいと思いました。」

12月24日

第2次八峰町健康増進計画「第2次健康はっぽう21」第1回中間評価会議

午後1時30分から八森保健センターで開催されました。

私から19人の委員の内、出席された委員の皆様に委嘱状を交付した後、健康寿命の延伸、生活習慣病予防、ライフステージに対応した健康づくりという三つの基本方針を掲げた「第2次健康はっぽう21」で示された、栄養や食生活、運動やこころの健康、歯やタバコなどに関する様々な目標値について、その中間結果の数値をお示しし、より一層効果的な取り組みにつなげるための意見交換をしていただきました。

私は会議の冒頭で次のようなあいさつをしました。

「先ほど委嘱状を交付いたしましたが、新しく委員になられた方々、引き続き委員になられた方々におかれましては、私どものお願いを快くお引き受けいただきまして誠にありがとうございました。
私が町長になったばかりと記憶していますが、秋田県が「健康寿命日本一」というスローガンを掲げ、健康寿命を伸ばすことを県民運動として進めていくというアドバルーンをあげました。健康寿命については、厚生労働省が2001年から発表した新しい概念で、3年ごとに発表されますので、そのときの直近のデータは2016年であります。
今日は、県の保健師さんも出席していますが、県が「健康寿命日本一」というスローガンを掲げた際には「大風呂敷すぎないか」ということを強く感じました。というのは、2016年の健康寿命の発表で、我らの秋田県は男性が全国最下位、女性が全国33位だということを知っていたからであります。県ではその後、禁煙運動や高齢者の社会参加など、様々な活動を行いながら「大きな旗」を振り、八峰町でも様々な取り組みが行われました。
そして今週の月曜日、厚生労働省が2019年の健康寿命を発表いたしました。その結果を見てビックリです。男性が1.4歳伸びて72.61歳と、全国最下位から26位に、女性が1.47歳伸びて76.00歳と、33位から15位に、大躍進したからであります。男性も女性も全国平均の伸びの3倍近く伸ばしておりました。
私は、県が掲げた「健康寿命日本一」を「大風呂敷すぎないか」と批判したことを大いに反省するとともに、オール秋田で健康づくり運動を推進していけば健康寿命を延ばせるということを実感したところであります。」

12月8日

塙字豊後長根の「高杉チセ」さん 祝100歳

塙で農業をしながら、また得意な和裁を生かしながら、5人の子どもを育ててきた高杉チセさんが、今日、満100歳を迎えました。

チセさんが冬期間だけショートステイしている「松波苑」のホールにおいて3人の娘さんと多数の「松波苑」の入所者や職員が同席する中、私からの寿詞とお祝い金の贈呈、お祝いの言葉の後に、「松波苑」からのプレゼントと門脇施設長のお祝いのあいさつ、チセさんのお礼の言葉と続き、最後に記念写真を撮って終了となりました。私は次のようなあいさつをしました。

「高杉チセさん、満100歳のお誕生日おめでとうございます。ご家族の皆様にも心からお祝いを申し上げます。
全国には現在、100歳以上の方が8万人以上おり、また秋田県にも800人以上おり世界でもトップレベルの長寿国になっていますが、八峰町でも現在100歳以上の方々が高杉チセさんも含めると12人おりますので、八峰町も「長寿王国」と呼べると思います。
チセさんにおかれましては、これからも朝、昼、晩の食事をしっかり食べて、一日一日を大いに楽しみながら、もっともっと長生きして、町民の模範となるような人生を送ってください。」

写真:高杉チセさん100歳

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