2020年12月28日 記事ID: 1476

12月28日

仕事納め式

今日が令和2年の仕事納めの日。午後4時から大会議室で行いました。今年は能代保健所管内で新型コロナウイルス感染症の感染が拡大しているさ中にあることから管理職だけに集まってもらい、あいさつの内容は職員にメールで伝達することとしました。私は次のようなあいさつをしました。

「今年も早いもので仕事納め式の日を迎えました。まずは皆さん、今年一年大変お疲れ様でございました。皆さんの今年一年の頑張りとご労苦に心から感謝と御礼を申し上げます。令和の時代になって初めての新年を迎えた際には、今年こそは災害や事故がない穏やかな年になりますようにと願っておりましたが、すぐ先に未曾有の災いが待っていようとは思いもしませんでした。

世界中の感染者数は8千万人以上、死者数が175万人以上、かつ今も急速に拡大中であり、世界中のこれまでの日常がまだ1年もたっていないのにまるで別の世界になっています。我が国でも同様であり、特に11月に入ってから感染者数が急激に増加するなど、第三波と見られるこれまでで一番大きな波が到来し、まだピークが見えないという状況になっています。

能代山本におきましては、全国的に感染拡大が落ち着いている秋田県の中でもピカイチに落ち着いているところだと思っておりましたが、先般、一家6人全員が感染し、それぞれの活動分野でさらに感染が拡大するという出来事がありました。幸い八峰町では、町民の皆様の真面目な取り組みによりいまだ感染者数がゼロという結果であり、感謝していますが、今後もマスク着用、三蜜の回避などの対策を徹底し、一人の感染者も出さないよう取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。特に役場職員の皆様には、どんな場面においても町民の模範とならなければならないという気構えを持っていただき、かつ役場職員が感染してしまったらどのような影響を及ぼすかということも考えていただきながら、年末年始においてはより慎重な行動をお願いいたします。

また、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた方々への経済対策等にも大変難儀した一年であったと思います。これまで経験したことがないような規模の第一次補正予算や第二次補正予算の提案と実行、マスクの袋詰め等役場全体が協力しながら対応したこと、兼務対応となった新型コロナウイルス総合対策室の皆さん、かつてない数の入札や工事管理など、全庁が忙しかった一年であったと思います。関係された皆さんに重ねて感謝と御礼を申し上げます。

一方、今年を振り返ってみますと、新年早々と5月の町民が行方不明となる事案の発生、6月のタケノコ採り遭難を始め、7月の熊本豪雨や気象庁から特別警報が出された台風10号などが思い出されます。残念ながら行方不明の方とタケノコ採り遭難で計2名の方が亡くなるという残念な結果になりましたが、担当する防災まちづくり室や総務課の職員を始め第一次動員職員の課所長には、真夜中の対策本部の立ち上げや、夜遅くまで残っていただいたり、また朝早くから出勤していただいたり、また時には徹夜で警戒に当たっていただいたり、本当に頑張っていただきました。特に今年は、担当部所自らが自発的に夜遅く集合し警戒に当たるなど、防災意識や防災能力が向上していることを強く感じました。改めて心から感謝と御礼を申し上げます。

今年は、「数十年に一度」とか「過去に経験したことがない」というような言葉が多く聞かれた一年でありましたが、我々行政は、いかなる状況にあっても住民の生命と財産を守っていくことが第一であり、また何が起こるかわからない時代を迎えており、これからも緊張感を持って早め早めの対応が必要と考えますのでよろしくお願いいたします。また皆さんには、総務から教育までのすべての分野における行政の推進や町議会への対応を始め、地域住民からの要望や苦情などにおいても大変頑張っていただきました。さらに、組織としての一番の危機管理である「不祥事」がなかったのも何よりのことと思っております。ありがとうございました。

私は、年度始めのあいさつの中で、仕事を進めるに当たっての心構えについていくつかお願いをいたしました。「大きな声でのあいさつ」と「現場主義」についてはおおむね良かったと感じましたので、引き続きこの調子でお願いをいたします。ただ、上司と部下との良好なコミュニケーションがベースとなる「風通しが良い職場づくり」と組織の総合力をアップするタイムリーな「報告、連絡、相談」、タイムリーな「ほうれんそう」については、まだまだのところがあると感じました。特にタイムリーな「ほうれんそう」については、我々三役は様々な経験を重ねてきており、もっと早く相談し、手当ができる時間があればうまく対応できたケースも見受けられましたので、より一層頑張っていただきますようお願いをいたします。

今回の正月休みは6日間であり、明日から正月休みに入ることになりますが、十分に来年への英気を養っていただきますとともに、正月をはさんでおりますのでお酒を飲む機会が多いかと思います。飲酒運転や酒気帯び運転は、まさに自分の一生を台無しにしてしまうことになりますので、絶対にしないよう十二分に気をつけていただくことを特にお願いいたします。

終わりに、新型コロナウイルス感染症のワクチン等の開発が進みいつもと変わらない日常ができるだけ早く戻りますとともに、皆様がご家族とともに健康で輝かしい令和3年をお迎えになりますようご祈念申し上げ、仕事納め式に当たってのあいさつといたします。今年一年、本当にご苦労様でした。」

12月21日

第2次八峰町総合振興計画後期基本計画第1回策定審議会

午後3時から役場大会議室で行われました。最初に私から、門脇直樹町議会議長や太田治彦観光協会会長を始め、出席した農業、漁業、産業、福祉、文化スポーツ、住民などの委員の皆様に委嘱状を交付し、次のようなあいさつをいたしました。

「八峰町は今、急速に進む人口減少を始め極端な高齢化や少子化など大変厳しい状況に直面しています。人口減少はこれまでの2倍のスピードで進み5年ごとの国勢調査の度に10%以上減少し、現在の約7000人がもう20年もたたないうちに約3500人になると見込まれています。また高齢化は、今年7月現在における高齢化率が48.4%、女性に限っては53.7%となっており、また少子化については、ここ5年間の平均で八森地域と峰浜地域をあわせ1年間に生まれる子どもの数が22人という状況であります。

皆さんにはこうした厳しい状況を踏まえながら、八峰町における最上位の計画である「第2次総合振興計画」の後期基本計画の策定をお願いすることとなりますが、よろしくお願い申し上げます。

実は5年前、私が町長になる前でしたが、ご縁があって、第2次総合振興計画の基本構想と前期基本計画を策定する審議会の会長でありました。その当時の策定委員の皆さんはおとなしい方々が多く、また年配の方々が多かったように思えましたので、今回は若い委員の方々を意識的に多くいたしました。

新型コロナウイルス感染症が契機となって、これまでの時代の流れだったグローバリゼーションや、これまで地方があこがれていた利便性、快適性等の都会における過密がアダとなり、かつての産業空洞化現象と逆の動きや、リモートワークなど都会から地方へのヒトの流れなどが予想され、時代が大きく変わろうとしており、こうした状況の中では、新しい感性、特に若者の感性が大切であると考えたからであります。今回の後期基本計画については、これまでの延長線ではない新しいアイディアも盛り込みながら、委員の皆様が「我が事」の問題として議論していただきたいと期待しております。

計画は、様々な分野の皆さんからのご意見やご提言を盛り込むことにより厚みが増し説得力ある計画になります。事務局の皆さんには、委員の皆さんから出された意見を大切にし、計画に盛り込めるかどうかを役場の担当セクションに検討していただくことをお願いいたします。」

写真:策定審議会の様子

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