11月25日
行政協力員会議
令和2年度第2回八峰町行政協力員会議は、峰栄館を会場に午前10時から開催しました。新型コロナウイルス感染症の影響から恒例の会議終了後の懇親会は中止しましたが、38名出席と、ほとんどの自治(町内)会長さんが出席してくれました。今回の行政協力員会議では、それぞれの自治会等から事前に出された側溝の蓋かけや道路の拡幅など、建設関係を中心とした36件の要望事項に対する町の回答を説明し、それに対する意見交換を行いました。
私は会議の冒頭で次のようなあいさつをしました。
「 皆様には先般、「新たな地域公共交通システム」と「中浜地区中心部整備事業」に関するアンケート調査に格別のご理解とご協力をいただきました。特に「新たな地域公共交通システム」では、高齢者の一人暮らし世帯や高齢者のみの世帯の約9割、89.6%という極めて高い回収率になったほか、200件以上もの切実なご意見等をいただき深く感謝を申し上げます。
さて、令和の時代になって初めての新年を迎えた時にはいつもと変わらぬ日常でしたが、まだ一年もたっていないのに何もかもがまるで違う世界になってしまいました。新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行が感染拡大を続けながら長引いており、暮らしや経済などあらゆる分野に甚大な被害を及ぼしているからであります。現在の世界の状況は、感染者数が5800万人以上、死者数が約140万人となっています。感染者数は毎日約60数万人増え、死者数は毎日約1万人以上増えています。特に死者数のレベルは、変な例えかもしれませんが、毎日、八峰町と藤里町がソックリ消えているという状況になっています。
我が国においても、10月下旬から北海道を始め全国的に増加を続け、11月に入ってからは急激に増加し、夏場の第2波の最高を更新するなど、まさに第3波が到来していると認識しています。国も秋田県も新型コロナウイルスと共存しながら経済活動を推進していくことを基本にしており、八峰町としても、「GOTOトラベル」や「秋田県の宿泊クーポン」や「町の一人5000円の宿泊助成」が好調になっている中で、春先に行ったような感染拡大防止対策をとりにくい状況になっています。
最終的には、「自分のことは自分で守る」という強い意識を持って、マスク着用、人と人との距離、手洗い、三蜜の回避などの基本的な事項を守っていくことが大切であると考えます。八峰町においてまだ一人の感染者も出ていないということは、皆さんのキチンとした取り組みの成果であると感謝しておりますが、私も含めて、一人の感染者も出さないよう、引き続きよろしくお願い申し上げます。
また、先週の火曜日、17日ですが、洋上風力発電に関して、再エネ海域利用法に基づく「八峰町及び能代市沖における協議会」が能代市で開催されました。八峰町・能代市沖が洋上風力発電の有望区域に指定されたからであります。国、県、学識経験者、関係市町、関係漁業者及び運行関係者で構成される協議会ですが、利害関係者の意見が調整されて洋上風力発電を行える「促進区域」として指定できるかどうかを協議する場であります。私からは、町長になってから定例の町議会が10回開催されたが、そのすべてにおいて風力発電に関する一般質問があり、健康、景観、漁業、地域貢献などについて意見交換してきたことをお話しし、その経験を踏まえ、「洋上風力の風車の音や振動が海の中に及ぼす影響と漁業への影響」について専門家のご意見を伺いたいことと、漁業者や地域住民は、洋上風車が海に多数設置されることによる影響が想定できないことによる不安を抱えており、この協議会で、その不安を和らげるためにも、わかりやすい地域振興策や漁業振興策について議論していただきたいことを発言してまいりました。このことについては、12月定例町議会においても報告することとしております。今後、第2回目、第3回目の法定協議会が開催されることになっていますので、その内容を町議会や皆様にもお知らせしながら、対応してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
今日の行政協力員会議は、あらかじめ皆さんからいただいた様々な要望事項についての町の検討結果を説明し意見交換できればと思っています。私の行政運営の基本スタンスは、皆様方からの要望事項にスピード感を持って対応するなど、住んでいる方々に喜んでいただける行政であり、多額の事業費が必要なものや実現に向けて大きな障害があるもの以外については、前向きに回答しているつもりでありますので、よろしくお願いいたします。」